と言うタイトルのYouTube動画に挑発されてスピーカーを作ることにしました。
でも決断に至るまでには紆余曲折が、、、。
自作スピーカーの設計で有名な長岡鉄男さんがご健在の頃に、雑誌に連載されていたスピーカーなどを4台ほど製作しました。
でも納得できるものが出来るまでに沢山の時間とお金を必要としました。
結局買った方が安かったんじゃない、と思ってしまってからは製作をやめました。
現在スピーカーはB&W CM5 S2を使っています。
これまでB&Wのスピーカーにはあまり興味がなかったのですが、価格以上の鳴りっぷりと小音量でも音が良いので気に入り購入しました。
このサイズにしては低音の出るスピーカーですが、どうしてもトールボーイや大型スピーカーと比べてしまうと限界があります。
しかもアンプのクオリティーが上がるにつれ中高域の音にも限界を感じていました。
そこで新しいスピーカーが欲しいと販売店に何度も行ってみましたが、気になる音のスピーカーはとてもおいそれと手が出る金額ではありません。
しかも私のオーディオを置いているスペースは仕事部屋の片隅で、サイズにも限界があり選択脈が限られます。
それなら作るしかないかと検索しているときにこの動画に出会ったのです。
数百万円もするようなスピーカーに使われた実績があるフォステックスの高級ユニットを使ったスピーカーで、音工房Zさんから販売されている2WAYのスピーカー組み立てキットです。
これをアレンジしてWウーハーに出来ないかななどと考えていました。
でもこのユニットは高いし好みの音とはちょっと違うよな、MarkAudioの方がコストパフォーマンスは良いよななんて。
選択脈がありすぎて頭の中がまとまりません。
そしてかれこれ1年余り私の頭の中では色々と空想が駆け巡ります。
アンプの改造が完成したと言うのも後押ししました。
アンプとスピーカーを同時に製作していたら、変な音になった時に何が悪いのかわからなくなってしまいますからね。
そしてやっとこのユニットでスピーカを作ってみたいと言うものも見つかりました。
ベリリウム製ドームのネオジウムマグネットの高性能ワイドレンジツィーターのSatori TW29BN-B-8 と、最低共振周波数が大変低いパピルスコーンのウーハーSATORI MW19P-8で、スペックだけ見ても大変魅力的なユニットです。
Satoriと言う名前を聞いた事がない方が多いと思いますが、元Scan speakの技術者グループが設計したSB Acousticsの高級ラインユニットです。
本家Scan speakの高級ラインと同等の以上の音質でリーズナブルと言う触れ込みです。
Scan speakは私の好きなスピーカーのSonusFaberでも採用実績があり、もうこれしかないと確信しました。
このツイーターとSatoriの19cmのウーハーを2本を使って、2way3ユニットのスピーカーを作れないかと考えていました。
しかし残念ながら私にはスピーカーを設計出来る様なスキルはありません。
そこでネットで同じようなことを考えている人はいないかと検索してみました。
同じ組み合わせではありませんが、似た構成でSBA-761と言う組み立てキットを販売しているサイトがあり、データが公開されていたのでそれをアレンジして製作することにしました。
ツイーター+16cm+19cmと言う組み合わせの2.5wayのスピーカーです。
作ると決まればプラン面図製作と同時にユニットの調達です。
もちろんツイーターはSatoriのベリリウム製ドームのネオジウムマグネットに変更です。
SATORI MW19P-8
SATORI MW16P-8
Satori TW29BN-B-8
コロナウイルスによる価格暴落と、海外直輸入など安く仕入れてる事が出来たとは言え、ユニットだけで総額15万超え(国内相場はおよそ20万円)です。
ちなみに製作総予算は30万以内予定。
コロナの影響で欲しいネットワーク部材が思うように手に入りません。
とりあえず超高級コンデンサのMundorf MCap EVO SilverGold.Oil seriesを予約注文しておきました。
納期は一ヶ月待ちです。
コイルも欲しいものは予約すら出来ず、とりあえず手に入る分を取り寄せました。
しかも取り寄せたものは抵抗値が高いために周波数特性にも影響がありそうです。
私の耳で判断できるかどうか分かりませんが精神的に良くないので、在庫状況と懐具合を相談して後日入れ替えてみようかと。
写真ではよくわからないかもしれませんが大変美しいユニットです。
これと同時進行でボックスも製作中です。
木材は比重があり安価で音質に定評があるパ-ティクルボードかMDFで悩みましたが、加工性の良さでMDFを選びました。
MDFは賛否両論あるかと思いますが承知の上の選択です。
本当は20mm厚の板が欲しかったのですが、ホームセンターでは最大15mm厚しか売っていなかったので、エンクロージャーの補強材を増やして対応する事にしました。
バッフルのみ15+5の20mmです。
10センチごとに補強の仕切りを入れました。
これを入れることでエンクロージャーを叩くとコンコンと言う音からコツコツと言う音に変わりました。
スピーカーグリルも作ることを想定して、B&Wの様にマグネットで取り付け出来る様に、あらかじめバッフルにマグネットを仕込んでおきました。
スピーカー製作記事は次回に続きます。
改造中の真空管アンプは、再びカップリングコンデンサを変更しました。
以前に全てをArizona Capacitors AZ-CAP Green Cactuに変更しましたか、音がつまらなくなってしまったので、ドライバー段のみJensen 銅箔オイルコンデンサOPA-CUに戻しました。
現在過去最高の音質です。
おそらくこのアンプでこれ以上の改造はないと思っています。
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