現代設計の真空管 KT120

真空管アンプ”OLDCHEN KT88 K3”のパワー管に、他に何か良いものがないかと探していました。

Genalex GOLD LION KT88に大きな不満はないのですが、低域の解像度と言うか輪郭と言うか、もう少しリアルな感じの音にならないかと感じることがありました。

それを考慮して以前 TUNG-SOL 6550 を試してみたわけですが、好みの問題以前のひどい音で処分してしまいました。

再発のTUNG-SOL 6550の初期型は良い音だったそうなのですが、今発売されている物はコストダウンのせいなのか改良され、音質が落ちているとの評価です。

KT88は低音が甘いとのネットの書き込みがあったので、EL34でも試してみるかと検索していたところ、KT88の上位互換球のTUNG-SOL KT150・ KT120の新型真空管が良いとの情報がありました。

互換級と言ってもヒーター定格がKT88よりも20%大きいので、電源トランスに余裕がないと最悪トランスが焼き切れてしまいます。

OLDCHEN KT88 K3の電源トランスを調べてみると400wとの記述があるものの、ヒーター部分に余裕があるかまでは分かりませんでした。

でも他の中国製のKT88 PP真空管アンプより大きな電源トランスを積んでいるようです。

OLDCHEN KT88 K3の宣伝文句は、トランスを自慢しているだけあります。

より大きな電流が必要なKT150を試して見たいところですが、いろいろなことを考慮してTUNG-SOL KT120を試してみる事にしました。







TUNG-SOL KT120.jpeg


箱からして大きいです。

しかもKT120の情報があまりにも少ないのでバイアスをいくらに設定すれば良いのかも分かりまえん。

取りあえすKT88と同じように設定します。


KT120.jpeg


KT120は大きくて貫禄がありますね。

とりあえず10Ωの抵抗が接続してある8番ピンの電圧をメーカー指定のKT88時と同じ0.5vに設定しました。

他のアンプでは0.6vと言う記述をよくみるのですが、どちらが正しいのでしょうか。

知識の薄い私には良く分かりません。

でも試してみると、0.6vに近づくにつれ音がシャープになります。


KT120も0.5vではKT88と変わらず優しい感じの音です。

でも低域は輪郭くっきりにグイグイ来ます。

電源トランスの発熱も問題なさそうです。


KT120のバイアス電流を0.65vに上げてみます。

クリアで力強い音に変わりました。

オイルコンデンサの効果と相まって、かなり分厚い音です。

今後は様子を見ながら0.7~0.75vまで上げて試してみる予定です。



そしてもう一つNFB負帰還の抵抗値です。

NFBとはアウトプットトランスから出力された信号の一部を初段の真空管に戻す事により周波数特性の改善や、歪みやノイズの低減に効果のある仕組みです。

聞けば聞くほどよくわかりません。

真空管アンプの回路図を見ていると、なぜこのパーツが必要なのかよくわからない物が多々あります。

これもその一つです。

不思議です。

考え出した人は凄いです。

でもどれだけ戻すかによって音は変わります。

計算式で数値を割り出したり、測定器で周波数特性を見ながら数値を割り出したりしている方を拝見しました。

しかし私は知識も装置もないので視感で試してみる事にしました。

現在は3.9kΩが搭載されています。



NFB 3.9kΩ.jpeg


とりあえず手持ちの2.0kΩ (1/2)と8.2kΩ(x2)の抵抗があったので試して見ました。

最初に8.2kΩです。


NFB 8.2.0kΩ.jpeg


オイルコンデンサに変えてから優しすぎるかなと感じていた音が、元気な音になりました。


そして2.0kΩです。


NFB2.0kΩ.jpeg


落ち着いた滑らかな音になりました。

でも物足りない音です。

今回はNFBは浅めの8.2kΩが躍動感があって良かったです。

そして理由も良くわからず、教本通りの82PFのコンデンサも足しておきました。

NFB 8.2kΩ+82PF.jpeg


高域の補正用らしいです。

また機会があればもっと浅めの16kΩくらいも試して見たいです。



OLDCHEN KT88 K3+KT120.jpeg




追記(10月14日)

最終的にバイアスは0.55Vに設定しました。

0.65Vでは真空管からの放熱が多く、小型のOLDCHEN KT88 K3は真空管からトランスカバーが近く放熱で熱くなります。

音質的にも0.55Vでもあまり変わりがないです。

バイアスをどのくらいにするのか悩んで調べていましたが、自分で試して決めるしかなさそうです。


そしてさらに次回に続く




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