真空管アンプOLDCHEN KT88 K3改造 最終編?

パーツ交換でグレードアップを図ってる真空管アンプですが、以前より念願だったアウトプットトランスの交換を行いました。

どのトランスを使用するか悩みましたが、ネットで検索した回路図を参考に TANGO FW-50-5 を選びました。


アウトプットトランスTANGO FW-50-5.jpeg
アウトプットトランスTANGO FW-50-5


価格は中古で35,000円位といったところでしょうか。

中古とは言え良い値段します。


OLDCHEN KT88 K3は、日本製の鉄材を使用するこだわりのトランスを使っているとの事ですが、コストの面からそれほど良い物を使っているとは思えません。

真空管アンプの音は、アウトプットトランスで決まると言うぐらいですから、TANGOのトランスだったらもっと良くなるのではないかと期待が膨らみます。

しかしこのアンプにTANGO FW-50-5 はサイズが大きすぎます。

でもトランスのカバーを外して本体だけにしてしまえば、何とか搭載できるのでは無いかと。


アウトプットトランスTANGO FW-50-5分解.jpeg


ネジを外して中を覗き込んでみると、黒いボンドのようなもので固められています。

調べてみるとピッチと言う素材のようで、200度ほどの温度で溶けるとのことです。

下からコンロで熱してみようか、または車のダッシュボードに置いとけば溶けるんじゃないだろうか、などいろいろ考えましたが最終的にはオーブンで温めることにしました。


アウトプットトランスのピッチを溶かす.jpeg


どれぐらいの時間で解けるかが見当がつかなかったので、とりあえず200度の温度に設定して5分10分15分20分と確認しました。

20分ごろから柔らかくなってきたのが分かります。

ペンチで引っ張ってみましたが、もう少しといったところです。

結局22分熱しました。

ペンチで中のトランスを引っ張ってみると、面白い様にぽろっと取れました。


アウトプットトランスTANGO FW-50-5 バラシ成功.jpeg


もっとベタベタになるのかと思っていましたが予想外です。

温度と時間がちょうど良かったのでしょう。

無事トランスの取り出しに成功したところで取り付け前の下準備です。

線を取り付けていきます。

内部を取り出したアウトプットトランスTANGO FW-50-5.jpeg


線材には オヤイデの精密導体 102 SSCを使用した3398-18を選びました。

現在フォノケーブルにも102 SSCを使用した物を使っており、クセも少なく好結果だったのでこれを選びました。


線を取り付けて下準 アウトプットトランスTANGO FW-50-5備.jpeg


下準備完了です。

あとはアンプ側の線とトランスを外して載せ換えです。


アウトプットトランスにつながっている線を外す.jpeg
配線を外していきます。


後で間違いがないか確認できるように、写真を撮りながら作業を進めます。


アウトプットトランスを外す.jpeg


配線を外したら次はトランスを外します。

取り付けはこれとは逆の作業を進めるだけです。

一方のトランスを取り付けたら、もう一方のトランスの作業にかかります。



アウトプットトランスの載せ換え完了.jpeg


載せ換え完了です。

外したトランスと一緒に写真を撮りました。


アウトプットトランスの載せ換え.jpeg


TANGO FW-50-5の方が一回り大きいくらいです。

うまく収まってよかったです。

内部配線も完了です。

でもこの時に間違いがあるとは思いもよらず。(^_^;)


アウトプットトランスの載せ換え完了配線.jpeg


テストで電源を入れるといきなりトランスが唸り出したのです。

慌てて電源を切ります。

外れている線や付け間違えた線は無いか、またはトランスが規格に合わないのかなど、考えましたがわかりません。

アンプの配線をたどって確認していくと、パワー管の左右の配置を勘違いしており、トランスのP1とP2の配線が逆になっていました。


アウトプットトランスTANGO FW-50-5 配線.jpeg


恐る恐る電源を入れ、問題ないことを確認しほっとしました。

あと抵抗を交換したときに思ったのですが、音楽信号が通るところ以外のパーツを交換しても、大きなグレードアップの効果を感じませんでした。

なのでバイアス電源の大きくて邪魔だったJJのコンデンサーを、元の小さいコンデンサ戻しました。

まぁそれはある程度わかっていたことなのですが、最初はどの部品がどの回路につながっているのかというのがさっぱり理解できませんでした。

でもこの改造を通じて少しは真空管アンプの仕組みがわかったような気がします。

いつかは1からアンプを作ってみたいです。

元に戻したコンデンサー.jpeg
小さくなったコンデンサー


そしてアウトプットトランスを交換した音ですが、あまり大きな変化を感じません。

苦労した割には小さい様な?

重心が低くなったような気がしますが、オイルコンデンサのエイジングが進むにつれてそのように感じていたこともあったので、どちらの効果なのか解りません。

でも音の滑らかさは増したような気がします。

トランスも長い間眠っていたわけですからこちらもエイジングが必要なのかもしれません。

また次回ご報告させていただきます。


psパワー管のカップリングコンデンサもJantzenAudio Z-Superiorに戻すことも検討中です。



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